息子の離婚32
夏休み、同じ日に息子も休みを取って子供たちとプールへ行った。
保育園は2日間お休みだよ、と言ったら嬉しそうだ。保育園はそれなりに楽しいようだけど、お休みも嬉しいらしい。
パパ大好き!って寝転ぶ息子のお腹の上にのってしがみつく二人。
忘れてしまうかもしれないけど、パパは「いい思い出になったよ」、と上の子に言った。
一緒に出掛けたこと、楽しかったけど、私は嬉しくはないんだ、息子とママと4人が仲良く去年のように、過ごしてくれたほうが、何倍も嬉しい。
ママの代わりのように私が一緒にいる事に申し訳なさがつきまとう。息子に対しても、子供たちにも。私なんかでごめんね、ママいないのかな、って思われたらごめんね。
来年は下の子ももっと遊べるだろうから、もっともっと楽しいことしよう、そして絶対に覚えていてね、パパのこと。
いつもいつもどうしているかな、と思う。雨が降れば、保育園に行くの、大変だろうな、ちゃんと歩けているかな、帰りは眠くて愚図ってないかな、もう寝たかな。
きのう、とうとう、してはいけない、と解っているのに、帰りに様子を見に行ってしまった。ママが自転車に二人乗せて部屋に帰るところを遠くから見た。
ちゃんとまっすぐ迎えに行って、たくさんの荷物を載せて帰ってきた、がんばっているね、二人をよろしくね、
もう私の手を離れたんだなあ、
いっそ、魂になって周りを飛んでいられたらいいのに。