息子の離婚

息子が離婚しました。

彼。

彼女の母が言っていた。

「娘は小さいときから嫉妬深かった」と。

 

自分が一番でなければ嫌、

たとえそれが子供たち相手でも。

 

子供優先になってしまった家庭に自分を満たしてくれる人はいなかった。

 

きっと、彼は言ったのだろう、

「子供がいても、君を好きだ。」

 

子供より自分を愛してくれる人。

あたりまえだよね、

自分の子供じゃないのだから。

 

彼だからじゃないんだよ。

 

 

 

 

 

息子の離婚56

見なきゃいいのに、と娘にも言われ、もっともなんだけど、

孫たちの見ることのできない、今、を知りたくて、

ついつい覗き見して、

気持ち悪くて昼ごはんが食べられなかった。

 

子供の成長のインスタではないのだな、

自分なんだ。

 

去年の6/1は彼氏との記念日で、お祝いして、

それは去年離婚届を出した日が5月末で、

そういうことで、

7月の誕生日には子供おいて、旅行に行って、

彼氏と浴衣姿をアップしてて、

正直吐き気がした。

 

息子が2月に海外へ行って結婚前の彼女と逢っていたと非難して、

でもそこには元彼女の今の彼氏も一緒だったのに、

それでも私に、気持ちが悪いと言い放った。

 

そのまま返そう、

気持ちが悪いです。

 

一年間、あなたのことを理解しようと、

息子も悪かったのだと、

あなたも辛かったのだと、

いつか孫たちと笑って逢える日まで、

あなたにいつ逢っても笑っていられるようにと、

何を言われてもあなたを責めることはしなかった。

 

もう無理でした。

 

 

 

出せない手紙

一年たって息子の家からやっと
残骸が消え、
良い思い出だけが残った頃、...
あなたは彼と誕生日を祝い、
息子の代わりのようにそこに彼がいる。
私達に罪悪感をこれでもかと投げかけたけど、
やっぱり初めから終着点はここにあって、
あなたはそれに向かって、
被害者になって、
たぶん、
「辛かった自分を助けてくれたのは彼でした。」
なのでしょう。

 

離婚からすぐに「彼」のことを、
子供たちの口から聞きました。
まさかとは思いましたが、
あなたがあんなに夜出かけたがった訳がわかりました。

 

保育園の初めての運動会に「彼」が一緒にいたことも子供たちが教えてくれました。
息子には陰から気づかれないように見ろと言って。

 

フェンスの陰から見ていた息子を思うと泣けてしまうのは私が親バカだからですか。

 

そのことがあっての息子のアメリカ旅行をあなたはものすごく責めました。
やり直そうかと思っていたのに、と私に言いました。
では彼は何なのでしょう?
もう私には何も言えませんでした。
だってやりなおせないでしょう?
こんなんじゃ。

あなたは息子と「彼」をはかりにかけて迷っていただけでしょう?

 

そうしてあなたは彼といることの正当性を自分に認めて今があるのでしょう。

 

あなたを責めているのではないのです。

せめて知っていてください。

 

今起きている現実は、
あなたがおこしたのです。
彼と一緒にいたくて、
息子を責め、被害者となり、
一人になることを、
自分が選んだのです。

 

確かに非があった息子は自分を責め、
やり直しもさせてもらえないことを嘆き、
新しい人と幸せになるであろうあなたたちを
手放し、
寂しい、悲しい日々を乗り越えようとしています。
どうか、それを、
愛情がないとか、
冷たい人間などと思わないでください。

 

4年間大事に、大事に、育ててきた子供たちに、
忘れられてしまうだろうという人間を、どうか少しでも思いやって下さい。

 

あなたの幸せが、子供たちの幸せになるのなら、それを願います。

 

息子の離婚55

「桜舞う季節」ですね、

去年の今頃、息子は家をでました。

去年も悲しくて桜を見ることができず、今年も変わりません。

 

苦しいです。

きっと元嫁さんも、本当に少しは、迷っていたのでしょう。

でも息子が元彼女と逢っていたのを知って、息子のせいにすることで、ふんぎりをつけたのでしょう。

彼氏の存在は前から知っていたのに、

急にインスタのプロフィールに彼氏の誕生日を使ったり、

一緒にいることをアピールしたり、公開しているのは私たちに見せたいのでしょうね。

「いまは料理が楽しい」とか「これからは笑って暮らしたい」とか、私たちといたときがそんなに嫌だったの?と見ていて辛いです。

 

見なければいいんです、でも、ときどき映る子供たちを見たい、それだけで。

 

「戻ったほうがいいのかと悩んだ」と言われました。

正直、元嫁さん自身も変わらなければ無理だと思っていたし、第一、彼氏がいるのにそう考える気持ちがわからなかった。

 

傷ついているのは自分だけだと思っている。

私たちは離婚を決めたときも、

逢えなくなったときも、

保育園の運動会に彼氏がいたときも、

そして今も、本当に悲しくて、辛い。

わからないのでしょうね、

あなたも私に言いましたね、息子を非難するとき、

「人は結局自分がかわいいのですね。」

「私は子供のために言っている」と。

子供のためでしょうか、あなたも自分のためですよね。

子供たちが本当に必要なら、いつか自分たちで息子に言うでしょう。

 

私にも覚悟ができていませんでした。

離婚しても変わらず関わっていけると思っていました。

再婚してしまえば、むこうがそう望むなら、本当に他人になってしまうのでしょう。

わたしにはもう、想うこと、しか許されません。

 

大切な人を失くして生きている方を思えば、元気でいるだけで贅沢なのでしょう。

同じ境遇の方がいたら聞きたい、

どうやって乗り越えましたか、

悲しさや罪悪感と一緒に生きていますか。

 

 

 

 

息子の離婚54

俺は幸せになってはいけないのか?と息子が言った。

元嫁さんに監視されたり、行動を批判されたりして。

子供たちを会えていたころはその日が楽しみで、その日のために生きていた。

逢えなくなって、

元嫁さんの彼氏が当たり前のように子供たちと一緒にいるのを知って、

自分ももう違う幸せを探そうとした。

でも、

子供たちのことを思うと、

パパが違う家族を持ったら嫌かもしれない、

あの家がなくなったら嫌かもしれない。

と、罪悪感がよぎる。

 

雨降って地固まらず。

息子が休みを取って旅行に行っていたとき、元嫁さんから連絡があった。

「元彼女と一緒にいる。」

「結局ずっと続いてた。」

「養育費をケチって豪遊している。」

どれも元嫁さんの推測にすぎず、私は何もいえないよ、と返すと、

「結局自分の息子がかわいいのだ。」と言われた。

元彼女のインスタを追うのは、自分が苦しいだけだし、息子が何をしていても、あなたたちへの気持ちが変わるわけじゃないのだから、自分を追い詰めるような考え方はしないほうがいい、

このことは息子には言わないから、

と終わりにしたはずだった。

わかってくれたかな、と思っていた。

今日、息子から元嫁さんから何か連絡があったのかと聞かれた。

昨日飲みに言ったことを友人のインスタで知っていて、

「旅行したり飲みに行ったりする余裕があるのなら養育費を増やせ」と言ってきたらしい。

私に連絡したことも言ったようだ。

あなたのために内緒にしていたのに。

先のことばかり心配しないで今を大事にしてね、と伝えたのにわかってもらえない。

何もしなくても、

ボーナスのときも、

誕生日も、言われなくても、お金を振り込んだそうだ。

そういうものでしょう?

決まった額は出している、でも思いやれば、もう少しと思う。

それを、行動を見張って、束縛して、勝手にケチっていると思い込んで責めたら頑なになってしまう。

そのやり方は違うよ、

さすがに同情できないよ。

息子なしで何往復もメールしたけど何にもわかってもらえていなかった。

子供たちのために、たった少しのお金をいがみ合って取るより、面会して遊んでお金を使ってもらえばいいではないか。

自分の思いどおりになんて人はならない。

自分の考え方を変えてその時の最善な方法をみつければいい。

離婚したいと言ったのは自分だよ、

相手が幸せになるのが嫌なら一生一緒にいて見張っていれば良かったではないか。

私はそうしたよ、15年間。

 

 

 

 

 

 

息子の離婚53

海外の離婚した方の記事を読んだ。

親権は両方が持っていて、子供たちは公平に両方の家で生活をする。

土日だけ父親の家では不公平なので学校も習い事もそれぞれの家から通う。

素晴らしい!

こういうところはさすが!

宿題だってパパもみる、授業参観だって行く。

新しいパートナーができたって変わらない。

子供のことを一番に考えている。

何で日本ではできないのだろう。

息子が離婚したとき、子供のことは協力していこう、って決めていたから、元嫁さんの態度に失望した息子。

日本も、子どもができた時、

離婚するとき、何か研修を義務付けたほうがいいのではないか、

週1で父親に会わせていると言ったら役所から偽装離婚ではないか?と疑われたという話を聞いた。

そんなことを言っているから遅れているんだろうな。